1952-04-03 第13回国会 参議院 文部委員会 第23号
近頃は戰争責任者がないように、というふうに考えている国民が多いのですよ、それをどう考えていらつしやるか。こういう法律を出される以上、一つの考え方があると思うので、それを承わりたい。
近頃は戰争責任者がないように、というふうに考えている国民が多いのですよ、それをどう考えていらつしやるか。こういう法律を出される以上、一つの考え方があると思うので、それを承わりたい。
○政府委員(相良惟一君) 矢島先生のおつしやる戰争責任者という対象が私にははつきりいたしませんけれども、この適格審査の制度の対象でありましたところの、極端な国家主義者であるとか軍国主義者というものは、或いはその戰争責任者であつたということになるかもわかりません。そういう人たちには就職を勿論阻止すべきだと思います。
○須藤五郎君 するとまあ戰争の責任者はあるというような御確認だろうと思いますが、それでは果して今日巣鴨にいらつしやる人たちが国内的に見ても要するに戰争犯罪者でないという意見はやはり成立たないので、やはり今度の戰争に対する責任があるというかうに考えられるわけなのですが、何も私は今巣鴨にいる人たちの責任を追及しようという気持から言つておるわけではありませんけれども、要するにこうなつたら国内的に見て戰争責任者
又、太平洋戰争によつて、直接人命に、又その国土財産に多大の被害をこうむつた国々の多数が、太平洋地域に真の平和をもたらすためには、その平和條約締結の意義を強く認められたとの発言のあつたことを承知いたしました以上は、国際的協調を念願し、戰争責任者としての地位に立たされている日本国民としては、この條約締結に賛成することが自尊心ある国民のとるべき態度と考えます。
然るにこの十九條になつて来ると、具体的に日本の戰争責任というものを追及し、而もそれを戰争責任者でない、むしろ戰争被害者である個々人の財産というものに対してそれが追及されておる。而もこの第十九條なるものが、第十五條の(a)の最後に掲げられております「日本国内閣が千九百五十一年七月十三日に決定した連合国財産補償法案」というものとは原則的に全く逆のものが、第十九條においては現われておるわけです。
ですから当然その責任は、天皇が最高司令官であり、その責任者である天皇がこれを負わなければいけないし、戰争の指導者であつたところの三井、三菱、住友、安田これら一連の連中の戰争責任者を追究しなければならない、このように考えております。
それで彼は非常に憤慨して、実際の責任者は石井である、もしわれわれが許されて日本に帰るようになれば——石井こそ戰争責任者である、支那でも二回やつた。あるいは満洲国の建国十周年のときに、新京の郊外でペストが非常にはやつたことがある。あれは石井中将が自身で万年筆にペスト菌を入れて、どのようにきくかということをあの人込みの中で実際にやつたのだ。
先年英米国民から、前総理大臣、元大将、戰争責任者から土建業者、ギヤングに至るまでの地下政府があると指摘された。吉田君は今日かかる危險物が全くないと断言され得るかどうか。同宣言第十條は、「我らは日本人を民族として如隷化せんとし、又は国民として滅亡せしめんとするものではない。」と述べられておる。吉田君もお忘れではないでしよう。戰争責任を負う国民にとつて誠に有難い保障であります。
戰争責任者の追放の不徹底は、林氏の場合にも痛感されたところでありますが、昨朝、鈴木法相がラジオを通じ、ドイツのナチス粛正について説かれ、ドイツにおいては占領軍の命令を待つだけでなく、ドイツ人民自身の手により、ナチス清掃が徹底的に行われ、五十万人が牢獄に送られ、百五十万人が裁判され、多数の人々の市民権が奪われた事実を示され、これらに対する日本の追放が全く不徹底であることを認められ、これが徹底を期せられたことに
國家財政の難局を切抜け得る途はただ一つ、それは隠匿物資の大掛りな摘発、戰争責任者でありまするところの大財閥、地方財閥、更に戦後の大きな闇利得者から累進所得税を徹底的に取ることによつて、この税金を躊躇することなく取上げることによつて、國庫負担にし、この水害復興の対策の財源とすることができることを強調しまして、私の意見を終りたいのでございます。(拍手) 〔梅原眞隆君発言者指名の許可を求む〕